今回は東京都庭園美術館で開催していた『そこに光が降りてくる』という展覧会について、紹介したいとおもいます。(2025年2月15日訪問
- 展覧会名:そこに光が降りてくる
- 展示作家:青木 野枝/三嶋 りつ惠
- 開催場所:東京都庭園美術館
- 開催期間:2024年11月30日(土)~2025年2月16日(日)
- チケット:大人1,400円/大学生1,120円/中学・高校生700円/65歳以上700円
- ※オンラインでの事前予約制で、希望の入場時間(1時間指定でその間に入場する、という形式でした)を選択して、チケットを購入しました!
①展覧会概要
こちらの展覧会では鉄を作品の主素材として用いる”青木野枝”さんと、ガラスを主素材として作品をつくっている”三嶋りつ惠”さん、おふたりの作品が東京都庭園美術館(本館・新館)中に展示されていました。東京都庭園美術館本館は国の重要文化財に指定されている建物で、アールデコの美しい室内装飾がみられる貴重な建物です。今回の展覧会はそんな建物の迫力に負けない、そして作品ばかりが目立とうとするような違和感もなく、自身の迫力は保ちつつも室内意匠と調和する様々な作品を見ることができました。
②展示室内詳細
1階に大きな迫力ある展示が多く、2階は細かい部屋割りに合わせた細かな作品や作者の製作過程をみられる展示がありました!!
1階:大きな鉄の輪で作られた輪/半円、部屋の中心にのびのびと立つガラスの柱、ホールに多数置かれたガラスの作品、など大規模な作品が置かれていました。

2階:細い鉄の柱で作られた作品台にのる石鹸のオブジェ、部屋の扉からちらりと見える光とそれを受けてきらりと光る複数のガラスの作品、浴槽内に置かれた石鹸のオブジェ、など、細かい部屋割りに合わせた展示が多い印象でした。大きな窓があって光がたくさん入ってくる部屋も多い印象で、ガラスの作品がより映える空間が多かったように感じます。

筆者の展覧会内容備忘録のスケッチですので、多少正確性にかけることはご了承ください…東京都庭園美術館のインスタグラムで展示風景が一部みられるので、ぜひご覧くださいませ
③私の好きだったところ
とにかく建築に感動しました!(展覧会を見に行って、この感想が最初なのはどうなんだ…!?)
正直シンプルな外観からは想像していなかった内装のガラス建具や壁紙・扉のデザインがとてもこっていて、これも展示なのかと一部勘違いしながらみまわっていました。でもそんな主張の強い建築とけんかせず調和している作品もすごいと思いました。どうして、こんな大きいものを展示しているのにお互いがうるさくならないんだろうと思っていたけど、帰宅後ホームページを見直していた時に、素材としては同じ、ということが書かれていてなるほど、と思いました。鉄とガラスで作られた展示品は室内のガラス照明や暖炉の装飾に使われているものと同じ素材だから、室内意匠の延長として鑑賞出来て違和感がなかったんだなとひとり納得しました。
鉄についてはすごく線が細く、重厚感を感じさせない作品であることも感動しました。特に2階にある積み重ねた石鹸や炭を展示しているところで、とても華奢な台が制作されており、鉄なのに威圧感のない雰囲気に驚きました。
天井にまっすぐ伸びたガラス、2階階段正面にあったガラスのカーテン?などは、小さなまるっこいガラスの集合体でしたが、ひとつひとつが均一でなく少し形の違うまるガラスを組み合わせたような様相で、それにより違う光の反射を生み出していて、きらきらが増しているんだと感じました。そのランダム感が生み出す、光の表現が素敵だなと思いました。
④私の少しもやっとしたところ
写真撮影OKが故に、鑑賞者の展示物や建築への配慮を欠けさせてしまっているところが少し気になりました。それを注意するために、監視員の方が都度声かけて注意喚起していて、落ち着いて見れないな~と感じる場面もありました。(基本年齢層が高めなので、大声で注意するような場面にまでなることはなかったですが、部屋はいる前に必ず声掛けがある感じでした)
私が行った時はコインロッカーもほぼ埋まってて、なかなか荷物を預けにくい中、展示物や建築にぶつけないで、ってのは色々と難しいな~とおもいました。※常時大荷物人間なので…展覧会はなるべく荷物少なくしていかなきゃですよね…難しい(泣
また部屋が狭いため、鑑賞人数が絞られている部屋があり、たびたび待ち時間が発生したことが少し面倒には感じました。でも人数を絞ることで、順番が着たら、少ない人数の中ゆっくり見られるので、多少時間にゆとりをもって鑑賞に来ていれば、待つこともそこまでストレスにはならないと思います。
⑤関連書籍等
-後日追記予定-
⑥その他
ショップのアクセサリーがかわいかったので、ぜひ展示見に行った際はショップもご覧ください!
(靴下、室内意匠をモチーフにしたピンバッチ等)
館内にはいらないと行けないショップみたいなので、展示と合わせてぜひ!
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